そして父になるを観た父の感想(ネタバレ注意)

「そして父になる」を見ました。
感動しました。久しぶりに、映画を観て泣きました。
子供がいる人は、涙なしでは見れない映画ですね。

演出、キャストの演技、両方すばらしいですが、この映画の場合は、なんと言っても脚本がおもしろいですね。

子供の取り違えなんて、現実的には、ほとんど起こる可能性はないと思いましたが、映画の中では、まったく違和感はありません。
さらに、看護婦がわざとやったとなると、現実的にもこんなことけっこう起こってるんじゃないか?という気さえしてきて恐いですね。

映画の中で、病院側は、こういうケースでは100%子供を取り替えることになると言っていましたが、子供を育てている身からすると、違和感のある台詞でした。

映画の中だけのことだろうと思いましたが、調べてみたら、昭和40年代にこういう事件が多発したことがあって、60人くらい取り違えられた子供がいたそうですが、本当に100%、実の親のもとに戻ったそうです。
まあ、この映画の場合より、早く気づいたケースが多かったのかもしれないですけどね。

でも私の子供はまだ1歳3カ月ですが、今間違ったと言われても、とても交換する気にはなれないと思うんですけどねえ。

でもそれも、顔が似ているとか確かな実感があるからかもしれないですね。
実際にあまり似てないとか、心のどこかで違和感を感じていたら、育てた子供に情を感じつつも、血を引いた本当の子供を見てみたいと思うのかもしれないですね。

映画のほうも、そういう葛藤を、リアルに描いています。
親なら誰でも、心を揺さぶられないではいられません。

結局、明確な結末というのを描かないエンディングですが、それだけに、見終わった後も、しばらく考え続けざるを得ない、余韻が異常に長い映画ですね。